千福を醸造している蔵

初代「呉宝庫」は、昭和28年(1953年)に当時のお金で3千万円を投入し、建物・設備を完成させました。
現在使用されている「呉宝庫」は2代目で、衛生そして環境に配慮した最新鋭の吟醸蔵としてリニューアルされ、平成13年(2001年)に完成しました。
全国新酒鑑評会では、連続複数年にわたり金賞をいただいている栄誉ある蔵です。
昭和63年(1988年)に完成した、労働や環境に配慮した最新の醸造蔵です。1日最大18,000リットルの製造能力を有し、弊社の主力商品である千福の80%を醸造している金賞受賞蔵です。
現在稼働している「呉宝庫」「吾妻庫」は、創業当時から数えて12号目と13号目になる酒蔵。ともに全国新酒鑑評会で金賞受賞の実績を持つ、衛生環境にも配慮した先進の酒蔵です。

独立行政法人酒類総合研究所主催。全国の蔵元から出品された吟醸酒が審査され、特に優秀と認められたものが「金賞酒」となります。全ての出品酒はブラインドテイスティングで審査され、どの出品酒も同じ条件で審査されます。
竹原酒造家から2棟の蔵を買い取り、増築を加えて明治39年(1906年)に5号蔵として完成したものです。
現在は閉鎖されていますが、麹室が琴などの楽器演奏収録場所として利用されるなど、新しい活用法が注目されています。
大正13年(1924年)に夏季醸造も可能な「四季醸造蔵」として建てられた9号蔵。白レンガと鉄筋コンクリートを使用した3階建てで、1万5千石の醸造が可能な設備を誇り、当時としては他に類をみない最先端の蔵でした。残念ながら、平成13年(2001年)芸予地震にて損傷。今日では、製品工場「酒工房せせらぎ」入口の通路にモニュメントされた白レンガから、当時を偲ぶことが出来ます。
昔、清酒は寒造りといわれ、冬の間のみ作られ、その他の季節は稼働していないものでした。それが大正時代頃から研究が始められ、酒蔵を鉄筋コンクリートでつくるという新しい建築法により、一年中稼働できる四季醸造庫での生産が始まりました。現在、本格的な四季醸造をおこなっている酒造メーカーはわずかとなっています。

終戦を迎えた昭和20年(1945年)、満州各地に投入した莫大な資本や設備を全て失った中、焦土と化した呉市街地に僅かに残された「明治庫」そして「大正庫」を修復し、新しく昭和21年(1946年)に再興のシンボルとして完成した蔵でした。本庫も芸予地震にて損傷。今日では、「昭和庫」の柱・梁などが「せせらぎホール」の内装に用いられています。
関連情報
おかげさまで創業160年
これからも愛される千福をめざして
人々の福の中心に千福があります